Global Business Solution
ドナウ川沿いにそびえるハンガリー・ブダペストの国会議事堂。自動車メーカーのメキシコ法人向けに実施された、欧州2都市を巡る高品質なインセンティブツアーの風景。

事例紹介

欧州ワンチーム体制と現地パートナー連携で、価値ある体験を。

自動車メーカー向けインセンティブツアー事例

クライアント:日系自動車メーカーのメキシコ法人

参加者:50名

目的地: ハンガリー(ブダペスト)、フランス(パリ)

期間:2025年9月(8日間)

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  • # 北米/南米
  • # ヨーロッパ
欧州2都市・50名規模を招いた日系自動車メーカー主催のインセンティブツアー。富裕層も多く、高い品質が求められるツアーの舞台裏を、現場を率いたJTB担当者2名に聞きました。
JTBのツアー成功に向けた連携体制(JTB's Collaborative System for Successful Tours)の図解。国境を越えて連携する欧州の「ABMチーム」と、現地の知見やネットワークを持つ「DMC(現地手配会社)」が協働することで、魅力的なコンテンツ提案と高品質なツアー運営を実現する仕組みを示している。

Summary

・日系自動車メーカーのメキシコ法人主催、優秀ディーラー約50名を招いた欧州2都市・8日間のインセンティブを企画・運営。

・旅行経験豊富な富裕層中心の参加者に向け、観光・視察・会食・交流を高水準で設計し、細部まで配慮。

・DMCとの強固な連携と欧州各支店のワンチーム体制により、魅力的なコンテンツと安定した運営を両立。

・生演奏付きディナーやクルーズ船などを通じ、参加者同士の交流と一体感を創出。

Speaker

JTB Europe ベネルクス拠点 プロジェクトマネージャー、時田のポートレート。

JTBヨーロッパ ミーティング&イベント(JTB M&E)
プロジェクトマネージャー(ベネルクス担当)

時田

JTB Europe フランス拠点 プロジェクトマネージャー、佐藤のポートレート。

JTBヨーロッパ ミーティング&イベント(JTB M&E)
プロジェクトマネージャー(フランス担当)

佐藤

ハンガリー国内最大規模を誇るエステルゴム大聖堂の外観。青空の下、重厚な柱が並ぶ大聖堂の正面と、その前に立つ像を捉えた写真。

メキシコのカーディーラー向けにハイエンドなツアーを提供

時田 日系自動車メーカーのメキシコ法人が主催するインセンティブツアーの企画・運営をJTB M&Eが受託しました。メキシコ国内で自動車の販売を手掛けるディーラーのうち、特に優秀な成績を収めた約50名を招き、ハンガリーとフランスを巡る計8日のツアーです。

佐藤 参加者には富裕層オーナーが多く旅行経験も豊富で、移動・視察・観光・会食・交流のすべてを高い水準で提供することが求められました。

時田 私が担当したハンガリーではブダペストを中心に、現地の自動車販売店の視察のほか、国内最大規模のエステルゴム大聖堂への訪問、ハンガリーワインのテイスティング、レストランでの生演奏付きのスペシャルディナーなどを取り入れました。食事やお酒に造詣の深いゲストの皆さまにもご満足いただけるよう、レストランやメニュー構成にはこだわりましたね。長い年月をかけて現地で地盤を築いてきた歴史あるDMC(Destination Management Company)との強固なパートナーシップによって、魅力的なホテルやレストランの選定、現地事情を踏まえた最適な行程を実現することができます。

インセンティブツアー中に提供された、現地の厳選されたレストランでの高品質な料理。グリルされたカリフラワーや彩り豊かなソースが美しく盛り付けられた一皿。

佐藤 海外では、移動の時間や経路がWebの検索結果どおりにはいかないことも多く、エリアによっては観光に規制がある場合もあります。DMCはそういうリアルな情報をたくさん持っているので、クライアントさまにもよりご安心いただけるプランニングが可能です。例えばエッフェル塔やルーブル美術館では、それぞれ予約上のルールがあるのですが、DMCの柔軟な対応や強力なネットワークで、50名規模であってもそれらを無事にクリアできました。

時田 もちろんDMCに任せきりではなく、私たちも現地のホテルやレストランに直接訪問して入念な打ち合わせを行います。特にレストランではメキシコというお国柄もあり、肉料理を中心として、コーラやホットソースを必ず準備したり、スペイン語で料理の説明を載せたメニュー表を用意したり……。座席レイアウト、撮影スポット、トイレ導線までを綿密に設計することで、ストレスなく楽しんでいただけるよう心がけました。

佐藤 フランスからは私が担当を引き継ぐため、そこでツアーの空気が変わらないように時田とは密なコミュニケーションを取っていました。サービスの水準を揃えることはもちろん、メニューカードのデザインなどの細部にわたって統一感をもたせ、「ひとつのツアー」として楽しんでいただけるようにしました。

笑顔で身振り手振りを交えながらインタビューに答える、JTBヨーロッパの時田氏。

想定外を乗り越えるのは、柔軟性とチームワーク

時田 ツアー中には、想定外の出来事が起こることもよくあります。今回、往路便の遅延によって初日のホテル到着が深夜になってしまいました。ゲストの皆さまからは疲労感が感じられたので、丁寧に、疲れを労うような気持ちでお迎えし、自室で召し上がっていただく夕食ボックスをお渡ししました。

佐藤 パリ滞在中も、ワイン貯蔵施設を訪れる際に2台のバスの到着時刻がズレるハプニングがありましたが、早めに到着した方は先にランス大聖堂を見学いただくなど、訪問先の方々の臨機応変な対応によってゲストの皆さまにはご不便なく楽しんでいただけたと思います。

時田 こうした状況への対応は、いかに訪問先やホテル、レストラン、DMCの方々と強く連携できるかが重要ですよね。ブダペスト滞在の後半では、国内最大のタクシー会社のストライキによって道路が混雑して全く動かないという事態が起きたのですが、レストランに連絡して、ランチとワインテイスティングの段取りをうまく組み換え、予定時間に収めることができました。日頃からDMCが現地のホテルやレストランと関係を構築しているので、サービス対応も申し分ありません。ゲストの方々からはお料理やお酒に関する質問もたくさん挙がりましたが、シェフやソムリエが一つひとつ丁寧に答えてくれて、皆さまも大満足でボトルやグラスを購入されていましたね。

真剣な表情でインタビューに応じ、フランスでの運営について語るJTBヨーロッパの佐藤氏。

クライアントのニーズを捉え、連携と実績で応える

時田 私たちがこのツアーを無事に成功させることができたのは、JTBに三つの強みがあるからだと思います。一つはDMCをはじめとする、現地事情に精通したパートナーとの緊密なつながり。

佐藤 二つ目は、欧州圏でのシームレスな対応力ですね。各国のJTB支店同士が縦割りではなく、垣根を持たない横並びの体制を取っているため、フレキシブルに協力し合うことができます。チャットやメールでは日常的に、国を越えた情報交換やサポートが活発に行われています。今回のハンガリーのように支店のないエリアであっても、欧州各拠点が連携し、情報共有と即応体制を整えることで、スムーズな運営を実現することができます。日本人の担当者が窓口となってクライアントさまに対応するため、日本ならではの細かな気遣いやこだわりと、現地の文化理解やコネクションを活かしたコンテンツ企画力の両立が可能です。

時田 そして三つ目が、JTBやDMCがこれまでに蓄積してきた過去の膨大な実績です。それらの実績がメンバーたちに経験値として共有されていることで、国や担当者が変わってもクライアントさまの期待値に応える魅力的な企画を立て、高品質なツアーをご提供することができます。クライアントさまにとっても、我々の過去の事例をご覧になっていただくことでイメージが明確になっていくため、一緒にワクワクしながら企画を進めていけるのではないかと思います。

太陽が輝くセーヌ川を航行するクルーズ船。遠景にはエッフェル塔とアレクサンドル3世橋が見えるパリの風景。

時田 今回のようなインセンティブツアーでは、クライアントさまが求めているのは単に魅力的な観光や食事だけではありません。この機会を通じて、ディーラーの皆さまが互いに交流を深め、知見を交換し、モチベーションを高め合ってさらに良い業績を上げてほしい、という思いがあります。それは、私たちにとっても重要なテーマです。レストランでは必ずプライベートルームをリザーブし、レストランと交渉してバンドによる生演奏を取り入れ、特別な空間を演出しました。音楽が流れると、自然に皆さんが立ち上がり、ダンスが始まって……。やっぱり、そうした一体感が生まれたあとは会話も弾みますよね。

佐藤 セーヌ川でのクルーズ船ディナーでは、美しくそびえるエッフェル塔を背に、皆さんで高級テキーラで乾杯したり、お誕生日の方にサプライズでケーキを出したりと、とても盛り上がっていました。人と人との交流を深めるという点で、象徴的な光景でしたね。

時田 短い期間ではありますが、ゲストさまとのコミュニケーションは日に日に深まっていきます。そこで黒子に徹するのではなく、一緒になってツアーを楽しみ、盛り上げていく。ゲストの方々は観光地や食事だけでなく、私たちの表情も見ていると思います。だからこそ、その場その場で心からのおもてなしができるように尽くすことが大切ですね。

佐藤 旅行エージェントとしてのスタンダードをマニュアル的に提供するのではなく、人と人とのふれあいと真心、細かなところまで行き届いた気配りを大事にする。それが私たちの責任であり、この仕事の醍醐味でもあると思います。

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