Global Business Solution
阿蘇の野外劇場で記念撮影する日本研修旅行の参加者と運営スタッフ

事例紹介

2026.07.06

文化への没入体験と精緻な設計で200名超の研修旅行を実現。

自動車メーカーのインド法人向けツアー事例

クライアント:日系自動車メーカーのインド現地法人

参加者:220名

目的地:日本(福岡・大分・熊本・広島・名古屋)

実施日:2025年10月(5日間)

  • # 事例紹介
  • # Group Travel
  • # アジア
日本の大手自動車メーカーのインド現地法人では、優秀な成績を収めたディーラーを対象に、日本の自動車産業や文化を学ぶ研修旅行を定期的に実施しています。JTBは、その企画・運営をサポートしました。
日本文化への没入体験と精緻な行程設計を支える4つの強み

Summary

・220名の参加者が4泊という短期間で各地を巡るツアー。入念な現地視察とJTB名古屋支店との連携により、クライアントのニーズに応える効率的かつ快適な行程を実現。

・阿蘇の野外劇場での和太鼓公演をハイライトに、深い文化体験を提供。

・宗教やアレルギーへの配慮に加え、祝祭や生活習慣への理解、移動時の負担軽減など、きめ細かなおもてなしを追求。

・JTBグループの総合力を活かし、高付加価値なツアーの成功とクライアントとの強固な信頼関係構築を実現。

Speaker

JTB India MICEチームのSuzalina Pal Choudhury

Suzalina Pal Choudhury
(スザリナ・パル・チョードリー)

General Manager
MICE Team
JTB India

日本の飲食店で食事を楽しむ研修旅行の参加者と運営スタッフ

短期日程で実現した、
日本文化への没入型体験ツアー

JTB Indiaと長年お付き合いのある日系大手自動車メーカーのインド法人から、現地の優秀なディーラーを対象とした日本研修旅行の企画をご依頼いただきました。インド各地のディーラーの皆さまが一堂に会し、交流を通じて相互のエンゲージメントを高めるとともに、自動車メーカーの歴史や技術について学び、日本文化への理解を深めることを目的としたプログラムです。

クライアントからは、従来のゴールデンルートにとどまらず、日本の伝統や文化に触れる没入感の高い体験を提供してほしいという要望がありました。4泊という限られた日程の中で要望を実現しながら、参加者の負担を最小限に抑えるためには、高度なルート設計と綿密な現地視察が不可欠でした。

ツアー実施の半年前から視察を重ね、福岡を起点に大分、熊本、広島、名古屋を巡る、プレミアム感と快適性を両立した印象的なツアーを提案しました。

阿蘇の山々を背景に行われたDRUM TAOの和太鼓公演

ハイライトとなったのは、阿蘇の野外劇場Skyward Stageでの「DRUM TAO」による和太鼓パフォーマンスです。ステージを遮るものは何もなく、雄大な空と山々を背景に、力強い太鼓の音が響き渡ります。この体験は、日本文化の根底にある自然との共生という価値観を体感いただく機会となり、単なる観光を超えた深い文化体験を提供しました。

当初、クライアントは天候や収容人数の面から実施に懸念を抱いていました。しかし、現地調査を重ね、移動計画や座席レイアウト、雨天時の代替案を整備することで懸念を払拭し、ツアー全体の満足度向上につなげることができました。

宗教上の食事制限に配慮して用意された特別な寿司メニュー

宗教や習慣に配慮し、快適な旅を実現する「おもてなし」へのこだわり

ツアーの価値を左右するのは、日本ならではのきめ細やかなおもてなしです。参加者の多くは旅行経験豊富な富裕層であるため、一人ひとりのニーズに合わせた客室アメニティの手配や、事前のルームキー準備など、細部にまで配慮しました。

新幹線での昼食についても、皆さまの着席後にスタッフがお席を回ってお弁当をお渡しする運営に変更しました。食後には空箱を回収するなど、移動中も快適に過ごしていただけるよう工夫しました。

また、宗教やアレルギーによる食事制限については、220名分の情報を正確に管理しました。特にジャイナ教徒の方々への対応は複雑でしたが、ホテルとの綿密な調整を重ねる中で、キュウリや干瓢などを用いた特別な寿司メニューを開発。当日は大変好評をいただきました。

企業向け研修旅行の企画について語るJTB India担当者

さらに、名古屋到着日が北インドの祝祭「Karwa Chauth」と重なったことから、断食を行う参加者に配慮し、食事提供時間の調整をホテルへ依頼しました。

私たちは、どの国にいても参加者の皆さまが大切な文化や習慣を尊重されながら過ごせることを重要視しています。こうした細やかな配慮の積み重ねが、クライアントと参加者双方からの高い評価につながったと考えています。

桜の木の下で記念撮影するJTB Indiaと日本側の運営スタッフ

JTBグループの総合力を活かし、
クライアントとの信頼関係を築く

このような高品質かつ大規模なツアーを実現できた背景には、JTBグループの緊密な連携があります。本件では、特にJTB名古屋支店の皆さまの尽力が大きな支えとなりました。ホテル、レストラン、交通機関との調整において、当社の要件を的確に伝え、現地での各種調整や運営対応を担ってくれました。

また、各チームメンバーがオペレーションや契約面で支援し、常に前向きな姿勢でプロジェクトを支えてくれました。彼らの協力なくして、今回の成功は実現できなかったと思います。

私たちは、クライアントのご要望に対して安易に「できません」とは言いません。難易度の高い依頼であっても、実現方法を前向きに考え、最適な提案を行います。

長年のお付き合いの中では、必ずしもすべてが順調だったわけではありません。しかし、その都度ベストを尽くし続けた結果、クライアントは私たちの取り組みに深い信頼を寄せてくださるようになりました。その関係はビジネスの枠を超え、互いに敬意を持って向き合える強固なパートナーシップへと発展しています。

現在、私はJTB Indiaにおいて南インドおよび西インド地域を担当し、企業向けツアーや会議、展示会などの企画・運営を手掛けています。インド市場への深い理解と、各国での大規模ツアー運営ノウハウを活かし、クライアント一人ひとりのニーズに合わせたプレミアムな体験をシームレスに提供しています。お互いの文化を尊重し、笑顔を絶やさずに最高の結果を目指して努力することが、私たちの価値だと考えています。